予防医療が抱える課題として挙げられるのが、健康だと思っている人ほど後回しにしてしまうだ。
日本人の死因で特に多いがんや脳卒中などの脳血管疾患、心疾患は生活習慣病が起因となることが多い。
そのため、特に予防医療の重要性が説かれるものだが、前述したような人は健康意識が低くなってしまう。
なかなか予防医療に取り組もうという考えにもなりにくく、それよりも便利さや生活の楽さを優先してしまいがちだ。
しかし、病気にかかる前の一次予防であれば、生活の中でも良くないとされる部分を改善するだけで済む。
大きな不便を感じることなく、予防に臨めるのだ。
そこが予防医療の大きなメリットであり、今後予防医療に取り組む人を増やしていくアピールポイントとなるだろう。
一次予防は不便がないものの、改善のためとはいえいきなり大きく生活習慣を変えることは難しい。
そのような場合には、無理のない範囲で見直すことが大切だ。
例えば、就寝時間を30分早めたり、10分間ストレッチしたりなどできることから始めてみよう。
また、食事にサプリメントをプラスすることも、手軽に始められる予防医療としておすすめだ。
そこから徐々に生活習慣の改善に向けて変化を加えていき、長く続けていくことが将来的な病気の防止につながる。
それと同時に定期的に健診を受け、病気の早期発見・早期治療を目的とする二次予防にも取り組もう。
すると日々の不安を取り除くことができ、より効果的な生活習慣病に対する予防医療が行えるはずだ。
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