不規則な生活や偏った食生活、運動不足、ストレスといった生活習慣の乱れによって引き起こされる病気を「生活習慣病」と呼ぶ。
代表的なものとしては、肥満症や糖尿病、動脈硬化症などが挙げられるだろう。
重症化すると脳梗塞や心筋梗塞、腎疾患、失明などのリスクが高まり、これまでのような健康的な生活が送れなくなる原因となる。
生活習慣病を予防するためには一次予防が重要であり、3段階ある予防医療の中の1つだ。
病気の早期発見・早期治療を目指す二次予防、重症患者がリハビリなどを通して再発防止や社会復帰を目指す三次予防の前に行う予防方法となる。
具体的にはバランスの取れた食事や規則正しい生活、適度な運動と十分な休養、ストレスの解消などがまず挙げられるだろう。
そのほか、職場や家庭内での事故対策や衛生管理の徹底、病気に対する予防接種なども一次予防に含まれる。
予防医療の中でも一次予防が重視される理由には、生活習慣病の名称からわかる通り、生活習慣が原因となるものだからだ。
一次予防は生活習慣を見直し、改善していくことで健康を保つ方法であり、生活習慣病予防に不可欠となる。
もちろん、一次予防だけでは完全に生活習慣病にかからないというわけではない。
しかし、生活習慣病にかかるリスクを減らすうえでは有効なのだ。
その上で定期的に健診を受けることが、超高齢社会の日本において、1日でも長く元気に自分の力で生活していく方法として効果的と言える。
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